1年くらい前に購入していたフィリップスのヌードルメーカーという自動製麺機。米粉を使ったうどんの製麺に失敗してからずっと押し入れにしまったままだったのですが、先日、強力粉を使ったラーメンを作ることに成功したので、作り方を説明します。なお、フィリップスのヌードルメーカーはすでに生産中止ですが、アマゾンや楽天でまだ購入可能なようです。
フィリップスのヌードルメーカー
材料を入れるだけで自動で捏ねて製麺までしてくれるのが売りの製麺機ですが、実際は水分量の調整が難しかったです。

初めて製麺したときは米粉100%のうどん作りに挑戦したのですが、これがとても難しくて失敗したため、そのあとずっと押し入れにしまったままにしていました。その後、この機械を使わずに米粉と片栗粉を使ったうどんを作ったりしていましたが、あらためて強力粉を使った基本のラーメン作りから挑戦してみようと思って試したところ、一度失敗したものの、最終的にとてもおいしいラーメンを作ることができたので、そのコツをお伝えします。
ラーメン作りの材料一覧
付属のレシピには2人前の分量が記載されていますが、この機械で作ることができる最大量の4人前の材料で製麺します。
強力粉 | 500g |
塩 | 4g |
かん水 | 6g |
湯 | 30cc |
卵 | 1個 |
水 | 180cc ※塩、かん水、湯、卵、水の合計が180ccになるように水を加えます。 |

強力粉は「春よ恋」
初めてラーメン作りをしたときは、ラーメン専用と記載している強力粉と中力粉をブレンドしている粉を使い、それがうまくできたので今回は一般的な国産の強力粉を使ってみました。

4人前ということで500gを計っておきます。ちなみに、今回は4人前を作ったあとに、続けてもう一度4人前を作るので、別にもうひとつ500gの強力粉を用意しています。

蒙古王かんすい
液体のかん水もありましたが、粉のほうが保存に便利だと思ったので、ネットで評判のよかった蒙古王かん水を使います。重曹でも代用できるようですが、味が変わるのでしょうか?

上五島の塩
塩は3年ほど前に購入していた上五島の「くらしの学校えん」の塩を使います。
蒙古王かん水を6g、塩を4g入れた容器に湯を30ccほど入れてよく溶かします。

お湯を入れたらかん水が固まるので、それが完全に溶けるまでおよそ10分ほどよくかき混ぜます。

かん水と塩が溶けたら卵を1個入れ、さらにこれらの材料が180ccになるまで水を加えます。

これをよく混ぜておきます。容器が小さすぎたので、味噌汁用のお椀に移してから混ぜました。

もっとも重要な、水分調整用の水の準備
上述した180ccの水分ではおそらく水分量が足りないので、途中で追加する調整用の水を別に100ccほど用意しておきます。これは、使用する強力粉の種類や季節によって変わってくると思うので、多めに用意しておき、それぞれの環境に応じて加減してください(後述)。これが製麺において最も重要な要素になります。
水分量が少ないと生地が固くなってしまい、麺を押し出すときにエラーになってしまいます。一度エラーになってしまうと電源を落とさなくてはならないため、そのときは生地をすべて取り出さなくてはなりません。そうなった場合、取り出した生地をまな板で伸ばし、包丁で切って食べるといいでしょう。
逆に水分が多すぎると押し出された麺どうしがくっついてしまい、団子状態になります。この場合はエラーにはなりませんが、麺にもならないため、同様に電源を落としてから生地を取り出し、まな板でカットしてください。そのとき、打ち粉を多めに打たないとまたくっついてしまうので注意してください。

打ち粉の準備
ふるいを使って粉を打つのがやりやすいと思いますが、手でつまんで打ってもかまいません。ご自由にしてください。今回はあまった強力粉と、冷蔵庫にあった小麦粉を使いました。米粉や片栗粉でも大丈夫だと思います。

準備完了
製麺された麺を置く皿に打ち粉をして準備完了です。また、途中で生地が詰まったときに使う箸などを準備しておくといいでしょう。

麺の太さは2mm
今回は標準サイズの2mmで製麺します。

他にも太麺、細麺、平麺の3種類の型が付属していました。別売りの型も販売されていたようですが、製造中止のためもう販売されていないようです。ちなみに餃子の皮を作るための型がネットで高額販売されているのを見かけました。

電源を入れる
電源を入れると捏ね時間が5分に設定された状態になります。基本的にデフォルトの5分でいいのですが、コシを強くしたいときは時間を増やしてください。最初は5分で何度か製麺をし、上手くできるようになってから調整していくといいと思います。
なお、このヌードルメーカーは捏ねが終わったあと、自動で製麺に移ります。捏ねのみや製麺のみといった動作はできません。途中で製麺が失敗してエラーになることがあるため、製麺のみといった機能もあったらよかったと思います。

最初に強力粉を投入
開始ボタンを押す前に強力粉を投入し、蓋を閉めます。蓋を閉めないと、開始ボタンを押しても動作しません。



開始ボタンを押す
開始ボタンを押すと捏ね時間がカウントダウンされていきますので、30秒から60秒くらいまでの間に180ccの水分を少しずつ投入していきます。




一番重要な追加の水分調整
すべての水分を投入したら状況に合わせて追加の水を少しずつ投入していきます。これは文章や写真ではうまく伝えられないのですが、取扱説明書には「そぼろ状になるまで」と記載されています。初めて作ったときは水分量が少なすぎたために生地が固くなり、製麺の途中でエラーになってしまいました。今のところ、5分間の捏ね時間が終わった時点で、捏ねている生地がときどき蓋に当たってカタカタ音がするくらいの硬さになるように水を追加するとうまくできています。ときどき生地が蓋を押しすぎて蓋が開いてしまい、捏ねがストップすることもありましたが、そのくらいの硬さでも製麺時にはエラーになりませんでした。また手で触ってみて触り心地や硬さを覚えておくのもいいでしょう。なお、生地が固まって混ざらない部分があったときは「開始・停止」ボタンを押して一時停止してから蓋を開け、箸などで生地を移動して全体的に混ざるように調整してください。停止せずに蓋を開けても自動で停止しますが、念のため停止してから蓋を開けることをお勧めします。





製麺開始
設定した時間の捏ねが終わると自動で製麺が始まります。好みの長さになったら付属の蓋や包丁などでカットし、打ち粉を打ちます。このとき、停止ボタンを押して一時停止状態にしてからカットするとやりやすいです。打ち粉した麺は1食ごとにビニール袋に入れ押さえつけないようふっくらした状態で冷蔵保存しておきましょう。冷凍してもいいのですが、前回作ったときは冷凍した麺がくっついて団子状態になってしまったので、冷凍するときは打ち粉を多くするなど工夫が必要だと思います。
機械の構造上、ゴルフボール大ほどの生地が必ず余ってしまうので、余った生地はまな板で伸ばして包丁でカットするなどしてください。今回は500g×2回分の材料を用意して製麺したので、1回目の製麺が終わったあとに余った生地を取り出し、速やかに2回目の捏ねを開始して180ccの水分を投入後、余った生地をちぎって追加投入しましたが、エラーになることなく製麺することができました。製麺後の掃除が大変なので、冷凍がうまくできるようになったら多めに作っておくといいと思います。今回はお世話になっている人たちに配ったので冷凍はしていません。







完成した担々麺
昨日の晩ごはんの「旨辛坦々鍋」の残りを使って妻が担々麺を作ってくれました。麺はもっちりしていてとても美味しかったです。


まとめ
最初、米粉うどん作りに失敗したため、ヌードルメーカーを捨てようかと思っていましたが、捨てずにしておいてよかったです。フィリップスの公式ページにも米粉うどんのレシピが載っており、このとおり作ってみたのですが麺どうしがくっついて団子になってしまいました。このレシピと僕が使った米粉ででは水分が多すぎたのかもしれません。

強力粉を使ったラーメン作りは大成功したのですが、今回の麺を食べた後、夫婦そろって体調が悪くなってしまいました。おそらく僕たちはグルテン不耐性だったのかもしれません。最近、体の調子が悪かったのでなんとなくグルテンフリーの生活を2週間ほど続けていたのですが、人に配る前に試食しておこうと思ってラーメンを食べたあと、そろって体が怠くなってしまいました。もしかしたら今までもラーメンを食べた後、体の調子が悪くなっていたのかもしれません。アナフィラキシーショックほどのアレルギー反応はでませんが、これからはグルテンフリーな生活を心がけます。このヌードルメーカー自体はなかなかいい商品だと思いますので、いずれまたグルテンフリーの米粉うどんやそばにも挑戦します。
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