漁協から購入していた船名シールですが、ずっと書体とサイズが気に入らなかったのでなんとかならないかと考えていたところ、自作できることが分かったのでさっそく作ってみました。
必要なもの
- カッティングプロッター(カッティングマシン)
- ステッカーシート
- アプリケーションシート
- パソコン
最低限、これらがあれば船や車に貼るステッカーを自作することができます。カッティングプロッターを購入することができない場合、カッターを使って根気よくステッカーシートを手作業で切れば作成可能ですが、時間と費用と美しさを考慮すればカッティングプロッターを購入することがベターだと思います。
カッティングプロッター(カッティングマシン)とは
シールと台紙の二重構成になっているステッカーシートの、シール部分だけをカットし、台紙はカットしないようにすることができる機械です。シール部分は0.1~0.2mm程度の厚みになっており、その厚みだけをカットすることができる精密機械で、カットしたあとに不要な部分を剥がします。これをカス取り作業といいます。カス取り完了後、残ったステッカーシートに透明のアプリケーションシートを貼りつけ、作成完了となります。
購入したカッティングプロッターは「シルエット カメオ4」
僕が購入したカッティングプロッターは「シルエット カメオ4(silhouette CAMEO4)」です。
この製品がもっともコスパが優れていそうだと判断しました。また、宇久島の友人が勤めているバス会社に同社の旧製品があって実際に作ったシートを見せてもらったのも購入した動機のひとつになります。この機械はA4の長辺サイズのロール状になったステッカーシートをカットすることができるので、このサイズまででよければ約36,000円(2023年4月時点)で購入することが可能です。もっと大きなサイズをカットしたければ上位機種もありますが、僕にはこのサイズで充分でした。
用紙の設定
YouTubeなどでは最初にテストカットをするように説明があって、初期設定のまま試しにやってみたところ説明とは異なる形でカットされてしまいました。おそらくデフォルトの用紙がステッカーシート以外になっていたためだと思うので、最初に自分が購入した用紙に変更しておきましょう。僕の場合は「カッティングフィルム、Oracal 651」です。
使用上の注意
最初に何度か使ってみたところ、途中からステッカーシートをうまく送れずに失敗しました。ロール状になっているため、まっすぐにステッカーシートをセットしていないとななめになって用紙送りから外れてしまう確率が高くなるようです。なので用紙をセットする場合は、用紙送りをステッカーシートの内側に設定するといいと思います。サイズが長くなればなるほど用紙送りが外れてしまう確率が高くなるので、もしかしたらもっと内側に設定してもいいかもしれません。
ステッカーシートの作成
船名と登録番号を作りました。真っ黒なシール状のステッカーシートをカットし、不要な部分をゆっくり剥がし、最後に透明のアプリケーションシートを上から貼り付けた状態です。これを貼るときは、裏の台紙をはがし、文字が透明のアプリケーションシートに乗った状態にし、船や車に貼り付けます。貼付け後、透明のアプリケーションシートを剥がせば完成。僕は一番安いステッカーシートを購入しましたが、これでも3~5年の耐用年数があるようです。基本的に1色になりますが、工夫すれば複数色のステッカーを作ることも可能です。
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まとめ
これは久しぶりにいい買い物をしました。嬉しくなってお世話になっている漁師さんたちの船に貼る船名や登録番号を作りましたが、もうお腹いっぱいです。宇久島でステッカー屋を立ち上げたらどうかというアドバイスもいただきましたが、こんなの作って数千円もらっても大した収入にはならないのでおそらく事業としてはやらないと思います。僕にデザインセンスがあれば文字ではなくイラストをステッカーにして販売というのはいいかもしれませんが、今のところ漁師をしながら米を作っての生活ではそこにエネルギーを使う余裕はありません。なお、この機械があれば漁具を作るのにも利用できるかもしれません。シールだけでなく革製品のような厚いものもカットできるので。イサキ釣りの皮のカットもできるのではないかと思ってますが、いったんこの機械のレビューは以上です。
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