宇久島ではさつまいもを作って年末に「かんころ餅」というものを作る風習(?)が昔からあります。最近は作る家庭が減ってきているようですが、そのかんころ餅をいただいたので紹介します。
かんころ餅とは
かんころ餅とは、普通の餅を作るときに「かんころ」と砂糖、そのほか家庭ごとに異なる隠し味を混ぜて作る餅のことです。そしてこの「かんころ」というのは、皮をむいたサツマイモを1cmほどにスライスし、そのあと太陽にあてて数日乾燥させたものをいいます。これを作るのは非常に手間がかかるので年々製造する人が減ってきており、家庭で消費する分しか作らないというところも多いです。
かんころ餅の完成品
これが宇久島のかんころ餅です。この家庭ではきな粉をまぶしてかんころ餅がくっつかないようにしています。
当初はこの状態でラップして冷凍し、食べるときは解凍してからスライスしてトースターで焼いていましたが、それだと食べたいときにすぐ食べられないということが分かってきたので、最近は一昨年に購入した真空パック機を利用してスライスしてから冷凍しています。
かんころ餅の真空パック
この真空パック機、近年でもっとも購入してよかったと思う家電です。かんころ餅はもちろん、魚の真空パックにも大活躍しています。
これはいちおう業務用という位置づけになっており、粉末(米粉など)や液体(カレーなど)の真空パックも可能です。袋も高額な溝付きではなく、比較的安価なつるつるした袋を利用するのでコスパもいいです。ここ数年でもっとも利用している家電です。これを使ってスライスしたかんころ餅を真空パックして冷凍しておけば、食べたいときに開封してそのままトースターで焼くことができます。実家などへ送るときも、この状態だと食べるほうも助かると思います。
白餅もたくさんいただきました!
このかんころ餅をくれた方は数年前から宇久島でもっともお世話になっているご夫婦です。住むところがなくなりそうなときに無料で家を貸してくれたり、毎年米作りを教えてくれたり、かんころ餅だけでなく定期的に野菜や総菜をくれたりと、感謝してもしきれない人です。最近になってようやく魚を釣ることができるようになってきたので僕もたまに魚を持っていきますが、たぶん一生かけても恩返しできる気がしません^^; でも、自分が死ぬまでできることを続けていくつもりです。
まとめ
このかんころ餅をいただいた方以外にも宇久島にはお世話になっている人がたくさんいます。中には仲が良くない人(?)もいますが、人はみんな考え方が違うからそれはそれで仕方がないと割り切って、とにかくお世話になっている人たちを裏切ることがないようにこれからも宇久島で生きていきます!
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